糖尿病と歯周病

みなさま、こんにちは。

今回は全身疾患である糖尿病と歯周病との関連性のお話しをさせて頂きます。日本人は欧米の方と比べて、体質的に糖尿病になりやすいとされています。もしも糖尿病になってしまった場合、歯ぐきはどうなってしまうのでしょうか?

全ての糖尿病の型、様々な型がありますが、すべての型において血液が高血糖になり、毛細血管がもろくなり感染を防御する力が低下して、細菌などの感染を受けやすくなったり神経症状が起きて目の網膜にも症状が出て、細い血管、太い血管に障害や動脈硬化、心筋梗塞や狭心症になってしまうなど様々な『合併症』を引き起こします。

歯科においては、口腔ケアを怠ると抵抗力が弱いため、歯周病菌の増殖を制御できなくなります。そうなると簡単に歯肉炎を起こしてあっという間に重症な歯周病になってしまうこともあります。

このように、糖尿病と歯周病は大きく関連しています。

歯周病は糖尿病を悪くする。

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糖尿病は歯周病を悪くする。

歯周病のような慢性疾患があるとインスリンの働きを抑制するため、血糖コントロールが悪化して高血糖状態になり、糖尿病が悪化します。そこで、歯周病の治療を行って病原性細菌を取り除いて炎症が消失すると、炎症性物質が抑制され、毛細血管などで血糖コントロールが改善し糖尿病が改善していくそうです。

歯周病を治すことは糖尿病も改善していくことができるので、糖尿病予備軍とされている方も多くいらっしゃるので、積極的に歯ぐきの検診を受けて頂き、早期発見することをおすすめいたします。

みなさまの全身の健康づくりのお手伝いを精一杯させて頂きます!